藍の栽培:8月の藍(2023年8月10日)

残暑お見舞い申し上げます。酷暑の中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

梅干しがおいしいなと感じる季節になりました。以前作った梅干しが残っているので、今年は少しだけジップロックで仕込みました。畑をはじめてから、季節ごとの保存食を作るようになり、梅干しのありがたみを実感しています。新生姜も出回ってきましたね。梅干しを作ったあとに出る梅酢で自家製の紅生姜を作るのもこの時期のたのしみ。ゴーヤチャンプルーや豚丼などに添えるとおいしさアップ!胃腸が弱るこの時期に、カラダにとって必要なものは旬のものなのでしょうね。

さて、こんな暑さの中でも、変わらず週2〜3日畑に行っています。夏は7時台に行って10時には作業を終えるようにしています。こんなに汗が出て大丈夫だろうか?と思うほどの大量の汗をかいています。

夏の空

7月は深刻なほど雨が降りませんでした。そして高温の日々が続いていました。ここ数日のまとまった降雨にほっとしています。この状況で一番厳しかったのは藍かもしれません。ある時から生長が止まり、葉が赤くなり、虫食いも増え、もう枯れてしまうのではないかという状況でした。貯水槽の水も減り、あげられる水にも限りがあったので、藍にはほとんど水やりはできませんでした。なるべく草は刈らずに残して、少しでも土の乾燥を防ぐように試みました。雨上がりの今朝の藍はなんとなく元気を取り戻した様子。

藍の栽培

毎年どんな気象になるのか分からないので、それを見越した対策を考える必要がありそうです。今年は長年の目標だったすくもを手作りしてみようと考えていましたが、収穫量が見込めなさそうなので来年以降に持ち越しです。

藍の栽培

下の写真だとほとんど育っていないのが分かると思います。5列に藍の苗を植えたのですが、昨年の6月頃の大きさしかありません。

藍畑

こうして自然とともに生きることは、自分の思い描いた通りにはいかないということ。でも、今まで培ってきた知恵や工夫や経験を頼りにやっていくしかありません。土というのは本来、水を保持するチカラがとても高く、深さ1メートルの土の中には、おおよそ2ヶ月分の雨水(200ミリメートル)が保持できると言われています(「土 地球最後のナゾ」藤井一至者より)。保水力の高い土壌にするためには、粘土の高い土が必要です。その粘土を生み出すのは土壌微生物!土壌微生物を増やすためには、畑を耕さないこと、土をむきだしにはせずに、刈り草などで覆うことなど、土中環境を荒らさず、畑を乾燥させないことが重要なのです。(Shukuko Journal #5より)もっともっと土壌微生物を増やしていくことが次の対策になりそうです。