野良日記:12月の畑(2021年12月)

この畑を借りて、来年から5年目になる。農家というわけではないが、1反以上の農地を貸してもらい、ほぼ手作業で作業してきた。こうやって土に触れた生活をしていると、少しずつ価値観が変わってきたように思える。自然との関わり方はもちろんのこと、人との関わり方でさえも、この畑の中の小さな世界が教えてくれることが多い。今年は、ハブ茶の販売をしたいと考えたので、ハブ茶の作付け面積を広げ、大豆の作付け面積を小さくした。その結果、大豆の収穫量が、昨年の半分くらいしかなかった。当たり前のことだけれど、これぞ「因果応報」だ。種を蒔いた分だけの収穫しかできないとなると、もともとの原因は過去の自分にあったことが分かる。人間世界の中だと、物事が複雑すぎて、どこに原因があったかなんてあやふやになることが多いけれど、自然や畑の中の出来事だとシンプルで、素直に自分の非を認められる。今回の収穫量をみて、大豆は私たちにとって大事な作物だということが分かったので、来年からは気合いをいれて、1年分の大豆を確保できるように種まきをしていこうと思う。さて、12月の畑はこんな感じ。

ネギをポットで育てて、その後土に植えて育てた苗。今年初めてネギの苗を育てることに成功した。

自然農法

ネギを植え付ける。

自然農

今年は、現代農業でグリーンピースを一ヶ所に8粒蒔きしている農家さんが載っていて、マネしてみた。

自然農法

そしたら、みんなで協力して頑張ってくれている。最近気が付いたことは、なんでも最初の段階は密に種をまくこと。間引いたりはしないこと。こうして寒い冬を元気に越してくれるはず。

自然栽培

古代小麦も穂のまま種を蒔く。これでしっかり発芽することを知ってから、種まきがものすごく楽になった。

自然栽培

この白菜は、ほぼ半分くらいは虫にやられていて、かなりの葉を捨てることになったが、とても美味しい白菜で大満足。ヒモでくくっておかないと、鳥がつついて食べてしまう!

自然栽培

これは、この畑を借りた年に植えたロウバイ。松田町の寄(やどりき)のロウバイ祭りで2000円で購入した苗は、ここの土に合ったみたいで、どんどん大きく育ってくれた。来年はロウバイ祭りが開催されるようで嬉しい。

自然栽培

12月になると、たき火をして暖をとることが多くなった。菊芋の枝を火種にして、公園で拾ってきた木でたき火をする。火は癒やされる。

今年、やたらと元気なのがこの水菜。虫食いなし。

自然栽培

今年育ててよかったのが、この高菜。葉をかき取って、油で炒めて食べると美味しい。虫食いもなく、寒くてもどんどん葉が生長するので、来年はもっと育てよう。

自然栽培

染料になるほどの量は実らないけれど、今年もクチナシの実ができてうれしい。

草木染め

月桂樹はどんどん大きくなっているのだけれど、虫の被害があって、この先どうなるのかな?根元に灰をまいて様子をみている。

自然栽培

12月も下旬なのに、なぜかピーマン元気。種取り用に赤くなるのをまっているのだけれど、赤くならない。もう限界そうなので、このまま収穫して、種を取り出す。

今年は大根の生長がいい。にんじんはいまいち。

自然栽培

最近、菊芋のスーパーフードっぷりに驚いて、毎日のように食べている。アメリカンインディアンも食べていたとか。原産は北米。

自然農

今年初めて育てたスイートソルガム。種がかわいい。

モロヘイヤの種。

種取り

電気柵のおかげで、やっと南瓜の収穫に成功。電気柵は必須!

自然栽培

冬が越せるかわからないけど、ハヤトウリから芽が出はじめたから土に植えておく。

畑の土は霜が降りて、日陰は土が凍っていることが多くなってきた。冬の間は畑の中を整理して、春になったら人を呼べるように心地良くしていこう。