野良日記:プライスレス

畑をやっていると、プライスレス(priceless)という言葉が浮かんでくることがあります。プライスレスとは「お金で買えないほどの価値あるもの」という意味合いの言葉です。

ここ数年の気候変動や温暖化の影響で、今まで通りにはいかない状況の中で畑作業をしていますが、そんな中でも、土を耕さず、農薬や肥料に頼らず、なるべく種を自家採種する方法を続けてきたことで、大きな変化の中でもなんとか耐えしのげているように思えます。

うまくいかないと、無駄なことをしているのかも、こんなことをして何の意味があるのか?などと考えることもあるのですが、この無駄のように感じる時間や結果が出ない状況が、プライスレスなものに気づける自分を作り上げているのかもしれません。プライスレスなものは目に見えにくいけれど、それを探し続けていくことが、これからの未来に小さな光をさしてくれると願っています。

先日オンラインショップに出したハブ茶も、私たちにとってはプライスレスなもの。数十粒の種から育てはじめ、最初の頃はひょろひょろにしか育ちませんでした。それでもその中から採種した大きめの種をつなぎ、ようやく一昨年くらいから立派なハブ茶に育つようになりました。種をつなぐことで、その土地の風土に合った種になっていくと言われています。まさにその通りだなと思います。そう考えると、植物にとってその土地の記憶を種に刻む時間は何年も必要で、1年目がだめだとしても、2年、3年と諦めずに栽培し続けることが大切なのかなと思います。今この瞬間もいろいろなことを種に刻み込んでいるのかと思うと愛おしくなります。

ハブ茶

話は変わって、最近のウコンの活用方法をご紹介します。最初は草木染めの染料のために育てはじめ、さらにウコンはイノシシ除けに活用できるという記事を読んで、畑の境界線にずらりと植えたのが数年前です。ウコンを掘り起こさずに越冬できる場所だったので、年中植えっぱなしにしていたら、立派なウコンに育ちました。

ウコンの葉活用方法

あまりにも育ちすぎたウコンの葉。数年前から葉っぱを草マルチのように敷いていたらなんとなく良さそうだったので、今年は刈った葉をさらに草刈機で細断して土の上に敷いてみました。

ウコンの葉活用方法

草刈機で細断。ウコンの葉は本当によい香りなので、細断している最中も心地よい気分になります。

ウコンの葉活用方法

数日後、乾燥したウコンの葉をかきわけて、そこにルッコラの種を播きました。乾燥した繊維も土となじんでよい感じです。これからは積極的に草マルチとして活用していこうと思います。

ウコンの葉活用方法