野良日記:2025年6月の畑

今年は、4月の暑さに惑わされ、例年よりも夏野菜の種まきを早めに行いました。その結果、地温が十分に上がっていなかったせいか、はたまた直まきしたため雑草に負けてしまったか、原因はいろいろとありそうですが、とにかくオクラも南瓜もズッキーニもスイカもモロヘイヤもツルムラサキも、ちっとも育ちませんでした。オクラとモロヘイヤはもう一度種を播いたらなんとか育っていますが、あとは微妙です。

さて、6月は大豆と小豆の種まきの季節。雨予報の前日に種を播くのが成功へのカギ。2023年は大豆の種まき後、全くと言っていいほど雨が降りませんでした。過去最低の発芽率でその年の収穫量はがくんと落ちました。こういった経験をしているので、今年は雨がほとんど降っていないのに、いきなり梅雨明け宣言されたらヒヤヒヤものです。ああ、今年も大豆はダメかなと思いながら種を播いていたら、家人がナイスアイデアを思いついたのです。それは大豆を水に浸してから種くということです。それが功を奏したのか、種まき後ちょこっと雨が降っただけですが、ほとんどの種がきれいに発芽しました!大豆を水に浸してから種を播くなんて考えもしませんでした。納豆を仕込むために毎週大豆を水に浸けていたのに!こういう発見があるから畑は飽きることがないのでしょうね。あとは、鹿に葉っぱを食べられないよう祈るばかりです。

大豆の発芽

数週間後にはこんな風に大豆が育っています。

大豆栽培

じゃがいもは通年植えっぱなし。夏と冬に収穫できるのですが、夏のほうが芋が大きめなので、冬はほとんど掘り起こしません。冬は里芋やさつまいもを食べています。

じゃがいも

今年はピクルスきゅうりを育てています。最大8センチの小さなピクルス用のきゅうり。ここからちゃんと育つかな。

ピクルスきゅうり

さつまいもの苗作りはうまくいったけれど、定植するときが暑すぎて雨も降らず、根付かずにほとんど枯れてしまいました。畑の片隅にさつまいもの苗が残っていたので、もう一度植え付けました。今度は根付いてくれるといいのですが。

さつまいも苗

トマトは毎年元気に育ってくれる元気な野菜。ただ鳥たちもトマトを狙っているのでほとんど鳥のごはんになっています。トマトソースを作って保存したいのに、それも叶わぬ夢となっています。

トマト

レモンも育っています。今までひとつも収穫できなかったのは、小さな実の段階で鹿に食べられていたようです。昨年から鹿よけネットを張ってレモンを囲ってみたところ5個くらい実がなりました。なーんだ、原因は鹿だったのか!(苦笑)

レモン

ブルーベリーも食べ放題。甘くておいしい。毎年確実に食べることができる果物のひとつ。広い場所があればブルーベリーを植えましょう。栽培が簡単で、収穫時期にネットをかければ鳥からも守れます。

ブルーベリー

これはなんとアスパラガスの種なんですって!熟した種をポットに播いて育てたり、こぼれ種からも発芽するんですって。今までは根っこの形状をした苗を植えていたので、種ができるとは知りませんでした。おもしろいなぁ。

アスパラガス

日本いちぢくも復活して実をつけはじめました。これも鳥との競争です。今年は食べたいなぁ。

日本いちぢく

昨今の温暖化や鹿の増加によってたくさんの悩みが出てきました。うまくいかないことの方が多くなり、気づくと鹿に怒っていたり。でもこういう感情は、自然と近いところで生活していく中ではごくごく普通のこと。隣の畑のおじさんとおばさんに愚痴を聞いてもらって、何とかやり過ごす日々です。それにしても、ヒルが出はじめているらしく、ヒル対策で食塩を携帯することにしました。塩をかけるとイチコロだそうです。