手しごと日記:ミシンが壊れた話①

2021年4月5日16時頃、私の相棒のベルニナミシンが動かなくなった。フットコントローラーを踏み込んでも針が進まない。時々ダダダッと動き、また止まる、、を繰り返し完全に動かなくなった。ぷちパニック状態になり、販売店に問い合わせたところ、電話口で症状の聞き取りがあり、その結果、おそらくフットコントローラーの故障だろうと。

ベルニナミシンは1893年創業のスイスの老舗ミシンメーカー。キルターなら誰もが憧れる高級ミシン。ミシンのデザインもかっこいいし、品質と耐久性に優れていて、なにより歴史が長い。

Nancy Crowのワークショップ会場で借りたミシンが、ロングセラーのベルニナミシンだった。家庭用ミシンなのにパワーがあり、とても使いやすかった。デザインもシンプルで、鉄の塊感がレトロで好みだった。そしてコンピューターではない「機械式ミシン」という部分も気に入った。機械式ということもあり、コンピューターミシンのようには壊れないところもいいなと思った。
なるべく壊れないミシンが欲しい。なるべく長く使い続けたい。買うならベルニナミシン!と購入を決めたのが2016年11月。一生使うぞ〜!と意気込んで結構な金額を投資したにもかかわらず、4年半でお別れする可能性が出てきた。

このベルニナ1008は、壊れるとしたら本体内部のモーター部分かフットコントローラーの基盤だそうだ。フットコントローラーには電子基盤が入っていて、おそらく外部からの衝撃で断線したのだろうと。修理価格は、2万円以上になるかもしれないと言われた。国内ミシンメーカーのフットコントローラーだと数千円で買えるようなので、だいぶ高い印象。もはやこれは外車といっても過言ではないミシンだ。ベルニナミシンは押え金などもやたらと高い。購入を決める前に気づくべきだったけれど後の祭り。

しかも追い打ちをかけるような話を教えてくれた。

ベルニナミシンの日本代理店ベルニナジャパンが2020年6月に日本から撤退したそうだ。撤退理由は定かではないが、コロナの影響も無きにしもあらずじゃないかと思う。部品の供給などは「ベルニナ合同会社」というところが残り、本国との窓口になって引き受けてくれるのだそう。

その「ベルニナ合同会社」に問い合わせてもらったところ、私のフットコントローラーは、残念ながら日本に在庫がないとの返答あり。スイス本国に在庫があるか、または修理可能か問い合わせるから数日待って欲しいとのこと。

なんだか不安で他のことが手に付かない。

以前働いていた職場では、100年以上続く海外の老舗メーカーの製品を扱っていたけれど、事業を拡大縮小したり、合併したり、モデルチェンジしたり、部品の製造国を変えたりしているのをよく見てきた。

嫌な予感がしてきた。

検索の天才っぷりをいつも発揮してくれる夫が、私のミシン「ベルニナ1008」はもう販売してないようだと教えてくれた。販売店に聞いてみると、やはり機種を絞っているようで、1008は在庫限りで製造を終えるようだと聞かされた。。。ガーン。

ますます不安が募る。

もし仮に今回修理できたとしても、今後モーター部分が故障した場合は、フットコントローラーよりも部品代が高いらしい。このミシンを使い続ける意味はあるのだろうかと考えてしまう。

そもそも、電気を使うミシンを使っているからこんなことになるのだ!東日本大震災のときも考えた。足踏みミシンと昔ながらの石炭のアイロンを使うべきじゃないか!とか、ミシンをやめてすべて手縫いでやろう!とか、突飛なことを考えたりもした(笑)。

これ以上電気に振り回されるのがいやだ!でも電気のない生活にはもう戻れない。原始人になるしかない。現代で原始人になろうとしたら、変人扱いされてしまう。

一応国内のオークションでも探してみたけれど、機械式ミシンを好んで買う人は、かなりマニアックな人と思われるので、オークションでフットコントローラーだけというのは見つからない。少なくとも今のタイミングでは見つからなかった。

もうベルニナは一旦置いておいて、他のミシンを探したほうがいいと天からの声(いや夫からの声)があり、善は急げ!ということで、壊れた翌日からミシン探しが始まった。次に買うのは「職業用ミシン」と決めていたので、わりと決めるのは簡単かと思いきや・・・ミシン業界って大変分かりにくく、どれを選んで良いのかわからない。

今回はっきりと分かったことは、ミシンは一生モノではないということ!部品がなくなった時点がミシンの寿命!(by販売店のおじさん)

ミシンが壊れた話②につづく。。。