手しごと日記：湯たんぽカバーができるまでの話

また、ブログ更新がスローペースになってきました。ブログを書くときは、文章だけではつまらないので写真も載せているのですが、文章に合う写真がないと「あ〜写真がない〜」となり、それだけでブログの更新が遅れます。そしてブログを書く時は、数日かけて書いています。まず、勢いよくざっと書いてみて、翌日見直して、公開してから再度見直し文章を差し替えたりしています。コメント欄を閉じているので、みなさんの反応が分からないのですが、ごくごくたまにこのブログを楽しみにしているという方からメールやSNS経由でメッセージが届くと、じわ〜と心が温かくなります。本当にありがとうございます。

さて、前置きが長くなりましたが、今日は新作の湯たんぽカバーができるまでの話を書きたいと思います。この湯たんぽカバーのアイデアをくれたのは、高校時代からの友人で、アクセサリー作家のふーちゃん（FU-jewelry）です。かわいい湯たんぽカバーが売ってないから、モダンキルトのデザインで作ってみたらきっと素敵だよ！と。確かにいいかも！ということで作り始めました。

fashyの湯たんぽには、薄手のフリース素材のカバーが付属品で付いているのですが、薄くて直接肌に触れると熱いなと感じていたので、布を1枚巻いて使っていました。でも寝ている間に、足で蹴飛ばすので、結局その布から湯たんぽが飛び出してしまいます。なんとかカバーを作れないかなと思っていた事もあり、さっそく試作品を作り始めました。

このfashyの湯たんぽはカタチはかわいいのですが、この形でカバーを作るのはなかなか大変でした。湯たんぽの出し入れをどの部分にするか悩みました。底から入れる形にするか、側面から入れる形にするか、注ぎ口から入れる形にするか。湯たんぽ本体が直接肌に触れるとやけどの原因にもなりますので、その可能性が一番低い注ぎ口から入れる形にしました。

私は「サイズ感」をとても大事にしています。あまり余裕はないけれど、ぴったりしていて使いやすいというサイズを模索しながら布モノを制作しています。使いやすいと感じる時は、サイズがぴったり合っている時だと思います。例えば、化粧用のポーチ。いつも自分が使っている化粧道具やサニタリーがぴったり入ると、とても心地良くて、使いやすいなと感じ、そればかり使ってしまいますよね。

湯たんぽカバーもジャストフィットサイズが心地良く、見た目もかっこよくキマると思っています。本体がカバーの中で動かないだけで安心感があります。本体の出し入れには少しコツがいりますが、シーズンが終わるまでカバーを洗うことは少ないと思いますので、その部分はあまり問題にはしませんでした。ただ、注ぎ口がカバーの外側に出ないように、少し深めに作りました。

それから、お湯が冷めないようにパッチワークした表布と裏布の間に、保温性の高いコットンの中綿を挟みました。湯たんぽは、お湯が冷めると本当にがっかりします。たとえば、夜中に起きて、洗面所に行って、また布団に戻ってくると布団の温もりが半減しています。そんな時、湯たんぽがぬくぬく温かいと、またすぐに眠りにつくことができます。中綿を入れた湯たんぽカバーにしてから、朝まで湯たんぽの温もりが残るようになり（というかかなり温かい）冬の睡眠の質が向上しました。電気毛布や布団乾燥機などで布団を温める方法もありますが、このお湯だけで足元を温めて、全身がゆっくりと温かくなる心地良さをぜひ感じてもらえたらなと思います。布団の中で足湯をしている感じといっても過言ではないです。