手しごと日記:ミシンが壊れた話②

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ベルニナ側からの連絡を待つ間、職業用ミシンについて調べてみることにした。職業用ミシンとは、簡単に言うと直線縫いだけのミシン。パワーがあり、縫い目が美しいのが特徴。職業用ミシンを扱うメーカーは、JUKI、ベビーロック、ブラザー、ジャノメ等がある。メーカーによって、少しずつ機能の違いはあれど、基本的には同じように見える。機種によっては、取扱は販売店のみというものもあり、すべての機種がネットで買えるというわけではないようだ。

また、OEM品というものも存在する。例えばベビーロックのエクシムプロはジャノメが作っている。ジャノメはジャノメで、中身が同じミシンを見た目を少し変えて販売している。そういったミシンもあるので混乱する。すべてのメーカーの職業用ミシンを横並びにして比較したいと思っても、全く同じ機能のミシンを並べてどこが違うのかを一生懸命調べるという無駄な現象が起こった。

ベルニナを購入した販売店には、ベビーロックとジャノメの職業用ミシンが置いてあった。キルト制作をするのならとベビーロックのエクシムプロ9600HLを勧められた。9600HLは家庭用針仕様なんだそう。工業用針と家庭用針は形状が少し異なる。針の交換にもたつきそうだったので、家庭用針仕様がいいなと感じた。ついでに試し縫いもさせてもらった。さすが職業用ミシンとなると安定感がまったく違っていて、革も普通に縫えてしまった。パワーがあって縫いやすい。不安だった糸調子も布によってこまめに上糸のダイヤルを調節すれば問題なく使えそうな印象。正直、縫い心地がこれほど良いとは思ってもみなかった。本体は14.5kgと結構重たいが安定感抜群。

キルト仲間に職業用ミシンを使ってキルトを作る友人がいたのでいろいろ聞いてみた。彼女はブラザーの職業用ミシンを20年以上も使っているのだそう。ブラザーか!と思い、ブラザーのヌーベル470も調べることにした。ヌーベルは、家庭用針仕様で、ベビーロックと機能はほとんど変わらないみたいだけれど、ひとつだけ違う点は、柔らかな布地をきれいに縫える下針送り機能がついていることだった。こちらも本体11kgと重たいが、ベビーロックほどではない。

選ぶとしたら家庭用針仕様の職業用ミシンなので、ベビーロックかブラザーになるのかなと思った。あとは「自動糸切り」と「自動糸通し」の有無で価格が変わる。すぐに見てもらえる近くの販売店で購入するか、ネットショップで購入するかも悩むポイント。できれば近くの販売店で購入したいけれど、思った以上に価格差があった。数軒のミシン屋さんにいろいろな質問をメールさせてもらったけれど、どこもレスポンスが早くて丁寧で安心感が持てた。どこで購入するかはあまり深く考えなくてもいいのかもしれない。

ミシン屋も布屋もどんどん減っている今、ネットでの購入が主流になるのかなぁとも思う。たまたま近所にミシン屋があったけれど、暮らす町にそうあるものでもない。ここ数日はミシンのことばかり考える日々だった。夢の中でもミシンで悩んでいたくらい。

ミシンが壊れてから4日目にベルニナから返事が届いた。。

ミシンが壊れた話③につづく。。。