いつもの食卓:梅の土用干し

梅を干しました。3日間晴れ間が続く日を選んで干すといいますが、天気予報を確認せずに干してしまいました!明日からお天気が下り坂のようですね...。土用の頃から立秋までが一番紫外線の量が多くなり、その時期に干すことで梅の殺菌力をアップさせる目的があるそうです。今年は、小田原の農家さんから完熟の十郎梅を購入して作りました。十郎梅は、皮が柔らかく破けやすいので、ベテランの方でも失敗することが多いそうです。びくびくしながら何度も重しを調節しながら漬けたところ、なんとか皮が破けずに漬けることができました!よかった〜。ちなみに畑の赤紫蘇はまだ小さく、梅干には使えないので今年も赤紫蘇なしの梅干です。

土用干し

ひと粒ひと粒が大きくて、柔らかくて美味しそう。裏返すときも注意しないと破けやすいそうなので、気をつけたいと思います。

土用干し

実は、完熟の梅で作った梅干は今年が初めてでした。いつも青梅で作っていました。昨年作った梅干が大量に残っていたので、実家の両親にも食べるのを手伝ってもらいました。両親も食べきれないので、実家の近所の方々におすそわけしたところ「おいしい!来年もこの梅干を漬けて欲しい!購入したい!」なんていう意外な感想をもらいました。青梅で漬けた梅干は、果肉がしっかりしていて硬めです。こういう梅が好きな方って意外といるんですね。

梅干し

この梅干のできごとがおもしろいなと思いました。梅干作り初心者が作った、しかも青梅で作った梅干を、なんの情報なしに食べて「美味しい!」と感じてもらえるなんて、手作りってこういうミラクルが起こるものなんですね。このときに使った青梅自体にもエピソードがあって、たまに行くJA御殿場で梅を見ていたら、地元の上品なおじいさまが、あっちにもっと安い梅が置いてあるよ!とそっと教えてくれて、1袋100円という小さな青梅で作りました。だからこの梅干を食べると、あの時のおじいさまを思い出します。

梅干し