いつもの食卓:梅を干す

梅雨が明けたので、梅を干しました。今年は10キロの梅で2種類の梅干を作りました。ひとつは、塩分15%で赤紫蘇を入れたもの。もうひとつは、インスタグラムで紹介していた栗原はるみさんのレシピで、塩分13%+氷砂糖で漬けました。まずは、栗原はるみさんのレシピで漬けた梅を3日間干しました。このレシピの梅干はとても食べやすくおいしかったです。酸っぱすぎないのが気に入りました。土用の頃から立秋までが一番紫外線の量が多くなる時期らしく、その時期に干すことで梅の殺菌力をアップさせる目的があるらしいです。なるほど〜。夜もそのまま干しっぱなしにしました。

土用干し

もう半分の梅にやっと収穫できそうな大きさに育った畑の赤紫蘇200g漬け込みました。本当はもっと沢山の赤紫蘇を入れるみたいなのですが、一度で採れる量が200gだけでしたので、ほんのりピンク色になればいいかなくらいの気持ちで入れてみました。今年の赤紫蘇は、マリーゴールド畑の隣に植えたのですが、ほとんど虫食いがなく美しい赤紫蘇に育ちました。マリーゴールドの隣で育て、良い成果を見たのは初めてでしたので、マリーゴールドの威力を実感できました。

無農薬

赤紫蘇を一緒に漬けると殺菌力がアップするそうです。塩で揉んで、濁った水分を捨て、また揉んでを繰り返し、透き通った水分が出るまで揉むと料理本に書いてありましたが、泡泡になるのでその見極めが分かりませんでした(笑)。

無農薬

3回ほど水分を捨てて、最後に梅酢を入れると美しい紫色に変わりました。なんだか草木染めみたいです。

梅の樽に汁と葉っぱも入れて、5日間漬けました。(短すぎでしょうか?!)

赤紫蘇

5キロの梅に200gの赤紫蘇だけで、こんなに赤くなるものですね!すごーい!赤紫蘇の葉も一緒に干して、後日ゆかりも作ります。

ゆかり

ところで、梅を漬けた時に上がってくるこの梅酢。最近は、新生姜が出回ると自家製紅生姜を仕込んでいます。好きな細さに刻んで、梅酢をひたひたに注ぐだけ。茹でた豚肉にのせるととってもおいしい。それと、近頃よく作るのが、紫たまねぎをスライスして、甘酢と梅酢を2:1くらいの割合にしてマリネにしたもの。こちらも何にでも合っておいしいし、紫たまねぎは、アントシアニンが豊富でシミ対策にもなるので、毎日の食卓に欠かせません。野菜を育て、保存食を作るようになると、旬の大切さに気付きます。昔の人はよく考えたものだな〜と毎度感心します。気温が上昇してくる時期に出回る新生姜や梅やらっきょうなどは、お腹を壊さないように胃腸を整えてくれる大切な食文化なのですよね。この素晴らしい食文化を絶やさないように、これからもいろいろな保存食作りに挑戦していきたいと思います。