野良日記:晴晴晴(2020年8月)

2020年8月は、雨の降った日が4日でした。しかも、ほんの短時間の夕立も含めた日数です。7月はほぼ毎日が雨、8月はほぼ毎日が晴れ。畑を始めてこんな天気は初めてでした。年々土の環境は良くなっているであろうと言うのに、天気がこう極端ですと、なぜ今年は作物がうまく育たなかったのか?の理由がよく分からなくなります。そして、8月も虫の数が少ないなと感じました。いつも見かけていたミツバチやカタツムリや蝶があまりいないのです。暑さが厳しくて、虫たちの世界でも問題が発生しているのではないでしょうか?そして今年気になったのは、箱根の山々の木が枯れていることです。どうやらこれは「ナラ枯れ」という現象だそうです。神奈川県のホームページによると、ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシが媒介する「ナラ菌」によってコナラやシイ・カシ類が集団的に枯れる現象で、平成29年8月に、足柄下郡箱根町湯本、三浦市三崎町小網代で、神奈川県では初めて、ナラ枯れと見られる現象が発生したそうです。箱根をドライブすると、その立ち枯れの光景に少し驚くと思います。自然破壊が止まらない今、生態系が崩れ、異常気象は加速し、作物もうまく育たない、、、いつ大飢饉が起こっても不思議ではない状況になってきたのではないでしょうか?未来ある子どもたちのためにできることは、私たち大人がもっとよく考えて行動を取るべき段階に入ってきているのだろうと思います。自然の問題を身近に感じたければ、畑を始めることをおすすめします。きっと何をすべきか見えてくると思います。ちょっと熱くなってしまいました。けれど、畑ド素人の私でさえも、ただならぬ状況の中にいることは感じ取れるのです。自然は人間が思っている以上に繊細で、だからこそ大切に大切に扱わなければならないと思います。

さて、うちの畑でも、飢饉に備えて雑穀のアマランサスを植えました。それがみるみる大きくなり1.5mくらいになりました。雨だって、日照りだって、関係ないみたいです!葉も食べられるということで、茹でておひたしに。苦味と多少の粘り気があり、美味しいというより体に良さそうという感想です。でも、真夏に葉野菜が欲しければ、絶対にアマランサスはおすすめです。虫がつかないのも嬉しい!

雑穀

8月中旬頃から、ねばねば野菜の季節がやってきました。オクラ、モロヘイヤ、つるむらさきのおかげで、毎日緑の野菜が食べられて嬉しい。今年は、島オクラとスターオブディヴィッドというかわいいオクラを育てています。柔らかくて、切り口が星の形をしていて美味しいのです。

スターオブデイヴィッド

ナス、ピーマン、トマトは、カメムシの襲来でほとんど全滅したのですが、ナスだけは少し持ち直しました。秋ナスが少しずつ実っています。

固定種

大豆。今年は大発見がありました。大豆は、夏至の6月20日と7月初旬と7月中旬に分けて蒔いたのですが、コガネムシの被害が多いのは、夏至に蒔いた大豆で虫食いだらけ。

コガネムシ

一方、コガネムシの被害が一番少ないのは、7月中旬に蒔いた大豆でした。

これは去年の大豆の写真を見て全く同じ現象が起こっていることで気が付きました。調べたところ、大豆の種まきは、種が蒔ける期間の中で、一番遅い時期に蒔くと、コガネムシの被害が抑えられるということが書いてありました。夏至にこだわったのは、自然栽培の本にそう書いてあったから。コガネムシもきっと何らかの理由があって大豆が呼び寄せているんだろうと思っていました(笑)。でも、よくよく観察すれば、この畑でのそれぞれの野菜の播種の適期というのがあるんですよね。それをしっかりと見極めていくことが、今後の課題になりそうです。いつも思うのですが、本は参考程度に、あとは観察の鬼になることです。といってもいつも夫の観察眼に頼ってばかりなのですが。。成長の道は必ず失敗の中にある!8月の教訓です。

百日草

いつもブログを読んでくださりありがとうございます。経験則のようなことばかり書いているので、あまり参考になさらないでくださいね!でもいつも本人たちは全力で畑に取り組んでいます。そんなこと常識よ〜って思われているんだろうなと思いつつ、日々の観察からの発見ほど大きな喜びはありません。今後も、トンチンカンなことを書くと思いますが、さらっと読んでくだされば幸いです。