野良日記:にぎやかな畑 (2019年4月)

4月は植物の生命力が活発になる季節。一雨ごとに大きく成長していくのが分かります。それと同時に雑草もぐんぐん伸びて、草刈りが追いつきません。とうとう忙しい季節が来てしまいました。少しサボると後回しにしたツケが何倍にもなって返ってきます。まじめに、コツコツ、柔軟に、野菜や植物や虫の力を信じて、彼らの健康状態を観察しながら作業を進めていきます。それと同時に、自分たちの健康と体力を維持しながら真夏に備えます。週2日、片道1時間の自転車通畑での野良仕事。今年も乗り切れますように!ちなみにこの畑はほんの一部で全部で1250㎡あります。鍬などのシンプルな農具のみで作業しています。

4月

この畑では、いろいろな野菜や果樹を育てています。なるべくこの畑の周辺のもので循環させたいと考えていますので、稲わらの代わりになる麦類なども育てています。こちらは「はだか麦」。根を地中深くまで耕してくれます。「ライ麦」と「六条大麦」も育てています。

これは「もち麦」。こんなシックな紫色になるんですね。部屋に飾っても素敵ですね。

スナップエンドウが毎回大量に収穫中です。毎日どっさり食べても次から次へと実をつけます。甘くて美味しい。最近、外のものを食べてもあまり美味しいと感じないのは、もしかしたら野菜の味がしっかりするものを日常的に食べているせいかもしれません。塩を入れた熱湯でさっと1分くらい茹でると甘みが増します。生のままごま油で炒めて、ナンプラーとにんにくで味付けしたものも美味しいです。

スナックエンドウ

生姜の種芋も植え付けました。今年は2kg分。生姜は半日陰を好むので、今年は梅の木の木陰に植えてみました。でもここには過去に何も植え付けたりしていないので、土がとっても固く、上手く育ってくれるか分かりません。

里芋(八頭)も植えました。八頭でないとイノシシの被害に遭うよ!とのことで、今年は隣の畑のおじさんに種芋を分けてもらいました。

去年植えたみょうが。今年はたくさん芽が出てきました!

伊豆の苗木屋さんで買ったビワにも実が!葉っぱはビワの葉染めやビワの葉茶にしたいな〜。鳥も大好きなので、このあとネットをかぶせました。

たまねぎも少しずつ大きくなってきました。といっても手のひらに2個乗るくらいの大きさです。

そら豆もすくすく生長中。しかし、4月は雨が多かったので少し病気になりました。

畑の隅っこに直まきした赤じそ。芽が出てきました。赤い野菜はアントシアニンが豊富で強い抗酸化作用があるため、日焼けやシミに効果があるそうです。日光を浴びる時間が長いので、体の中からなんとかしたいと思い、今年は赤い野菜を沢山食べてどうなるか実験したいと思っています。赤い野菜の代表的なものは、トマト、にんじん、さつまいも、赤唐辛子などです。藍にも強い抗酸化作用があるので、今年は積極的に食してみようと思います。

ルッコラの花にもミツバチが遊びに来てくれました。種を採るためにもう少し植えっぱなしにします。この畑で育てている野菜や草花は、ほとんど「野口の種」や「たねの森」で購入した固定種や在来種の種から育てています。種を自家採種し、翌年に命をつなぎます。これがとても大切だと考えています。

まだまだ沢山の野菜が収穫に向けて生長中です。化学肥料や鶏糞牛糞などの有機肥料、農薬を使用せず、草をある程度生やして栽培する方法で、今年は去年より土壌の状態が良くなっていると思うのでこれからが楽しみです。今年はミミズもすごいんです!