草木染め15:藍で羊毛を染める

ストールを藍で染めた後、残った液で羊毛を染めてみました。いつもは、モダンキルト用の木綿か麻の布中心に染めていますが、ウール染めにも挑戦してみることにしました。まずは練習用に手もとに大量にあった羊毛を染めてみます。毛糸も羊毛も扱いは同じだと思うのですが、参考にしている本に下記のようなことが書いてありました。

「毛糸の媒染には2つの約束事があります。ひとつはリンスのような働きをする「酒石英(しゅせきえい)」を入れること。これは毛糸の表面のキューティクルを守るためです。もうひとつは「煮る」こと。60℃以上の高温にすることで色素も媒染剤も吸収する繊維です。(草木染め大全より抜粋)」

この時の藍の液の温度は40℃くらいでしょうか。鍋を火にかけるのが少しだけ億劫で、まずはこのまま羊毛を入れてみることにしました。とろろ昆布のような感じです。

羊毛

5分ほど液に浸した後、そっと引き上げると空気と触れた部分が酸化して水色に変わりました!

羊毛

ザルにあげて、軽く液を絞って、全体をむらなく酸化させます。時々ひっくり返したり、少し広げたりしました。

羊毛

ボールの中で何度か水を変えながら、優しく押し洗いします。

羊毛

ザルにあげて自然に水気を切ります。

羊毛

洗濯ネットに入れて、洗濯機で3分ほど脱水します。

羊毛

洗濯ネットのまま乾かします。

羊毛

落ち着いた水色に染まりました。右は染める前の羊毛です。ふんわり染め上がりました。

羊毛

左の濃い色の羊毛は、少し濃いめの藍の残液に羊毛を入れ、温度を上げながら染めたものです。酒石英を入れてないせいか、温度のせいか、染め上がりが少しごわついた感じになりました。

羊毛

次回は酒石英も入れて、草木染めで羊毛を染めてみようと思います。