久しぶりのハイキング(2025年9月23日)

秋分の日、久しぶりに山登りへ行ってきました。本当に久しぶりに。小田原で暮らしはじめて、広い畑で野菜を育てるようになってからは「畑=自然」になってしまったので、山登りに行かなくても満足できていました。でも、ここ数年の夏の猛暑で思うように野菜が育たなくなったり、鹿の被害が急激に増えたこともあり、畑と向き合う気持ちが以前と少し変わってきました。育つものは育つし、育たないものは育たない。鹿もネットを越えて侵入してくるならもう手だてはない。一生懸命取り組んでもどうにもならないこともある。それはそれでしょうがない。そんな気持ちの変化が少しだけ余裕を生み、気持ちが山へ向いたのだと思います。

ハイキング

久しぶりの山登りは地球の重力ってこんなに大きかったっけ?と思うほど体が重たい。すっかりナマっていました。よく畑作業は運動じゃないと言われるのですが、確かにそうなのかもしれません。いろいろな動きをして、夏は大汗かいて疲れるので、運動している気にはなるのですが、こうして山に登ってみると体の動かし方もよろよろだし、体力のなさに気が付きます。

富士山

豊かな自然に囲まれた畑を借りていますが、やはりそれは人間の手が入って作られたもの。それでは少し物足りないのです。山の中に入った時に感じるしんとした空気だったり、動物の気配だったり、風が木々を揺らしながら奏でる音だったり、急にたちこめた霧だったり、ゴロゴロ石につまずかないように細心の注意を払ったり。私の中に備わっていた感覚がフル稼働して細胞が生き返る感覚!ああ、これこれ。久しぶりの山登りは体も心も元気にしてくれました。

富士山

20代後半から体力作りのために、山登りやランニングをやっていた時期があり、ひと通りの道具は揃っているので、久しぶりに山に登ろうかなと思えばすぐに実行できます。離れていた時間があっても、あの頃、真面目に取り組んでいたものがあることは、なかなかイイことなんだなと思いました。ありがとう、あの頃の私。

カラマツ

私のお気に入りの山は富士山の中腹に広がるハイキングコース。自宅から1時間ちょっとで来れるし、どの道も景色が開けていていろいろな風景に出会えるので何度登ってもたのしい。これから山登りをはじめたい人はこのコースを登ればきっと山は楽しいと思えて続けられるはず。富士山の頂上には登ったことはないけれど、富士山の自然は唯一無二だなと感じています。これからも、少しずつ山登りを再開していきたいです。

富士山

お弁当を食べ終えて、ふと後ろを振り返ると鹿が座っていました。

富士山

水ヶ塚駐車場から。雲に隠れて富士山は拝めず。

富士山