野良日記:畑の三兄弟

自宅のある小田原駅周辺や畑では、9月8日の大型台風の被害はほとんどありませんでした。この連日の蒸しっとした猛暑の中、一日でも早く千葉県の停電が復旧することを切に願っています。自然災害で被災した場合の水の確保など、もう一度考え直すきっかけになりました。我が家では、12Lの水タンクを5個常備しています。月に1度、御殿場方面に水を汲みに行っているのですが、空になったタンクには水道水を入れて、常に5個のタンクが満タンの状態を保っています。非常水は60Lということになります。これプラス大型台風が来そうなときは、お風呂に水をためておく必要もありそうです。

さて、ただいま畑では、オクラ、モロヘイヤ、ツルムラサキなどの緑のネバネバ野菜が元気いっぱいです。次から次へと実や葉をつけてくれてありがたい。虫もつかないので、栽培がとっても楽ちん。この3つの野菜に共通するネバネバ成分に、虫を寄せつけない秘密があるのでしょうか?これらの野菜を食べていると不思議と他の野菜を欲しないです。旬の野菜をしっかり食べていれば、カラダにとって必要な栄養素は足りるってことなのかも?今年から、オクラ、モロヘイヤ、ツルムラサキを「畑の三兄弟」と呼ぶことにしました。

長男はオクラ。アフリカで紀元前から食されていた歴史の古い野菜で、野生種はインドにも見られます。オクラの最も注目したい栄養素は、水溶性食物繊維の一種で糖タンパク質のムチンというネバネバ成分。この成分には、糖分の消化吸収速度を遅くする作用があり、それにより血糖値の上昇を抑える効果が期待できます。また、胃の粘膜の保護、整腸作用などにも効果的。さらにβカロテンやビタミンE、葉酸なども豊富な緑黄色野菜で、カルシウム、鉄、カリウムなどのミネラルもバランス良く含まれています。(参考:からだに効く!野菜の新図鑑

沖縄島おくら

次男は、モロヘイヤ。モロヘイヤは、古代エジプトやインドで栽培され、アラビア語で「王様の野菜」と言われます。活性酸素を抑えるクロロゲン酸やポリフェノールが豊富。βカロテンや食物繊維、カルシウム、ビタミンB群、ビタミンCとE、ネバネバ成分のルチンも豊富。これらの栄養から、免疫の活性化、がんや老化、骨粗鬆症の予防、疲労回復、高血圧や高コレステロールを抑えるなどさまざまな効果が期待できるのだそうです。(参考:野菜まるごと事典

三男は、ツルムラサキ。ツルムラサキは、熱帯アジア原産の野菜で夏場に旬を迎える緑黄色野菜。7月頃から10月まで長い期間収穫できます。カルシウム、カロテン、ビタミンCが豊富で、骨粗鬆症予防、疲労回復、風邪予防になるそう。茹でると出るネバネバは、葉に含まれる抗酸化作用のあるルチンによるものです。(参考:野菜まるごと事典

こうしてひとつひとつの野菜のことを調べてみると歴史が古くておもしろい。野菜ってすごい、植物ってかっこいい!「畑の三兄弟」がとってもたくましく思えてきました。